『 ヒメ日記 3 』
◇◆ 11月 19日 火曜 「 すずヒメ も ヒニンを…!?
」 ◆◇
先週の金曜に、ヒメ初診に行った時、
「次は来週の初め頃に来ていただきたいんですが、
何曜日がいいですか?」
と聞かれたので、
ワタシの方から
「じゃ、月曜に」と、言ったのに。
さぼっちゃったのだった。ごめんなさい。
で、一日遅れで行ってまいりましたらば
「薬が効いて治ってきてるようですね、
でもまだちょっと腫れが残ってるので、あと1週間
薬を飲ませましょう」
と言われてしまった。
「 カラーもあと1週間、つけておいてください」
と。
が、実は、カラーは1回外してしまっていた。
食事はまだしも、トイレの方が余りにも不便な様で、
どうも「大」の方を我慢しちゃってるみたいだったのだ。
トイレを掃除して見ても、ソレがどうも少ない。してない事が多い。
日曜から月曜の夕方はついに1回も見かけなかったので、
カラーのせいじゃないかと思って、試しに外して見たら、
とたんに嬉しそうにトイレを掘り始め、
しゃがみ始め、
踏ん張り始めた。
やはりそうだったかと思って、
食事とトイレの時だけ外してやろう、
ということにした。
獣医サンで この事を話したら、
「そうですね、それならヒトが見ている間なら、
外してても良いですよ」
と、おっしゃってくれた。
じゃぁもう、そりゃあもう、喜んで。
所で、避妊手術について。
「 いずれはやりたいと思ってるんですけど、
いつ頃が良いでしょうか 」 と相談してみた。
ヒメが何歳かはハッキリしないけど、
おそらく1歳にはなってるだろうから、
1回目の発情も既に来ているであろうと、
すると病気の予防の意味では若いうちにやれば
そんなに確率は変わらないので
それほど急ぐ事もないのでは、という事を言われた。
ワタシがもう一つ気になったのは、
1回目か、あるいは2〜3回目が済んでるとして、
前回がいつだったか、
だいたい何ヶ月くらいのサイクルかわからないから
次がいつ頃になるのかが見当がつかないという事である。
もし手術をするとなると、発情期を避けなければならないけど、
まぁすぐにでも!と焦る事もないとすれば、
次の発情を待ってから、予定を立てるのでよろしいのでは?
という事になった。
が、しかし、もう一つ
もっと気になることがある。
ヒメが以前誰かに飼われていた可能性が高いいうのは
先生も同意見で、
したらば、前の飼い主サンが手術を済ませてる可能性も なくはないではあるまいか!?8
「 すでに手術してあるとしたら、
見て解るんでしょうか?」 と聞いてみると
「そうですねぇ」とヒメをひっくらかえして
お腹の辺りに手術の後があるかどうか探って見てくれた。
冬毛になってるし、フサフサで、
「ワカリマセンね…」、と…
もし手術することにして
開けて見たらば、無かった!
なんてことは…
「今までそういうことってありました?」
と聞くと、
「イヤ、それはココ(この病院)では無かったですけど…」
と。
ネコの避妊手術跡というのも、
傷がキレイに治って毛も生えそろっちゃうと、
外からでは獣医さんが見てもそう解らないものであるらしい。
結論として
「毛を剃っちゃって見るのが一番かもしれませんね」
ということになった。
そりゃいいや。
何故かワタシは「ソンナノカワイソウ…」とは思わず
やって見たい!早く!というヘンなワクワク気分になった。
ヒメのお腹の毛は結構キレイだからちょっともったいないけど、
毛なんて生えてくるもん。
ただ、今はこれからもっと寒くなる時期だし、
来年春から夏に移り変わって行く頃にでも
是非やってみようかな、と…
ワクワクというのは毛をそってケッサクな姿になるのを
是非に見たいというよりは
手術跡があるかもしれないのを確かめたい!
早く!というのがあって、
手術してあったらいいのにな…
という期待も少なからず、という根拠によるものでもある。
で、
「剃っちゃうのってやっぱりこちらでやってもらった方がいいですか?
ウチでやっても大丈夫でしょうか…?」
と聞くと。
ん〜と少し考えた様子の後で、
「チクビを切っちゃわないように気を付けてください」
というアドバイスを。
「 あとは、赤ちゃんが出来ちゃわない様に 」
と
来年が楽しみだ…
デテコイ手術跡…
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◇◆ 11月 23日 土曜 「ネコぢえ 」 ◆◇
ヒメの左手はハゲを残したまま
腫れは全く無くなり、ぺっちゃんこになった。
ハゲ、のこり、ハレ、去りぬ。
本当はカラーも付けておかなきゃいけないような事を言われたけど、
舐めてる様子がほとんど見られないので
2〜3日前からつけるのをやめてしまった。
ララの養生の為に、
何日かワタシの部屋に来る事のなかったヒメは
ワタシの部屋の明るい所で眠るのが
心地よくない事になってきてしまったようだ。
前は、昼間でも電気がついていても
イヌが寝てるフトンの上で眠ったりしてたのに。
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部屋で、例えばこうやってPCに向かっている時など、
一緒にいるのがイヌ達の時とネコの時では
集中できるレベルが全く違う。
一般的にはネコは一人で居たい生き物で
イヌは構ってくれ構ってくれとウルサイ生き物という事になっているが、
チョキ、ララと部屋で一緒、
ヒメと部屋で一緒、
の、双方を経験してもう一つ大事な事があるのに
気がついた。
ネコは自分が一人で居たい時はあるが
他人にも一人で居たい時があるのを理解する気がない。
チョキとララは、お腹が空いても、そろそろ散歩に行きたくても
ワタシがそっぽを向いていると、
いっくらでも待っててくれる。
ワタシが何か、お菓子なんか食べ始めたら
そりゃ4つの目がランランになって
渾身の凝視が開始される。
が、これについては小さい頃にうまいことシツケが出来て、
ワタシが差し出さない限り、押しのけて食べに来る事はない。
鼻を近づけてきても 「 だー!!」って吠えて叱っていたので
ワタシが食事してる時は距離を置いて待っててくれる。
が、ヒメはこれ、ムリだ。
よじ登ってくるし、手を出して盗ろうとする。
そりゃネコだから一旦寝てくれれば数時間は無音だけど
おなかがすいたの何だのって起きて来た時はもう
こっちの事情は全く無視される。
昼寝だって、ヒメの睡眠時間とずれていれば
スキなようには寝てられない。
イヌっちは、夜はワタシと同じ部屋で寝ているけど、
朝も、ワタシが目を覚ますまで
ジーっと静かに待っててくれる。
朝、ワタシが目を覚ますと
イヌのフトン方面からパタンパタンパタン…
と、音が鳴り出す。
ワタシが起きた気配を察して
ララがシッポを振ってフスマを叩くのだ。
で、まだもう少し眠れそうな時間だったりして
二度寝しちゃえと寝返り打って、静かに寝なおし始めたりすると、
パタンパタン…がゆっくりになってフェードアウトする。
以前、ララは朝ガレージに出るのが
毎日の幸福の瞬間の一つであるらしい事を書いたが、
今、考えると早起きのイヌ達は
ワタシが起きるのを毎朝数時間くらい待っているのだろう。
で、こういうケナゲなイヌといつも一緒に居た私は
ヒメのずーずーしさがどうも気に喰わない。
あるサイトにネコにはイヌのように
大きな声で叱っちゃったりしたらイケナイという事が書いてあった。
あー…もしかして、ネコってイヌほどには
普段から大きな声を出さないからなのかな。
が、今さらワタシはそんなのムリだ。ムリムリだ。
入ってはいけない所に入ったり、
食べたら行けないものを食べそうになってたら
自動的に 「 イケナイ! 」 と 威嚇する習慣が
根っこまでしみついちゃってるもの。
ネコが入ってはいけない、行ってはいけないエリアへ侵入するのを
阻止する手段tとして、
ガムテープを用いる方法があるそうだ。
ガムテープのくっつく面の方を上にして、
ネコが歩くと足にくっついてしまう様にして
ネコ禁止区域に配置せよ、と。
やってみた。
金魚の水槽付近、スキャナの上、階段の登り始めの1段目、2段目、等。
階段は一番ヤッカイだ。
ワタシが知らないうちに昇ってしまった時、
丁度キャラに出くわしてしまったら!
左手のハレハレどころではなくなっちゃう。
が、ココが一番ヒメにとって、突破したい関門でもあったらしい。
初めは、前にも紹介した「イヌ通過防止イタ」という板を流用した。
ただのベニヤ板だけどイヌには完全に効く。
最初のうちはヒメもこの板を乗り越えようとはしなかった。
一日二日でこの板は無意味になった。
ネコたるもの、ジャンプってのを試みないはずもない。
で、ガムテープエリアを設置。
これが結構うまくいった。
何でそんなに階段を昇っていきたいのかというのは
多分、未開拓な範囲が階上に広がっているので、
そこにはもしかしたらとっても美味しいものが隠されている可能性も
「 アルハズダワ!キット!!」 などと考えてしまっているのかもしれない。
ヒメが食欲旺盛なネコだというのは初期の頃から感じたけど、
とにかく
食べる事に対しての執着が尋常でないことといったら、
何か中枢神経がどうかしてるんじゃぁ、と思うくらいである。
かくして、ガムテープエリアは
数日後、突破されてしまった。
ダンボールの切れ端などにガムテープを貼って
それを階段の段に置いていたのに、
数センチ四方の足場を見つけて、
通れるルートを開発してしまった。
ガムテープのダンボールを一枚増やし、2枚増やし
とこちらも応戦してみたものの、
一日か半日でやはりルート開発に成功されてしまう。
これ以上、頑丈にガードすると
今度はワタシ自身がトイレに行きたくなったりした時
物凄く困る事になる。
ワタシがネコ初心者の頃は
ネコというのは
イヌに比べて知恵の浅い生き物だなぁと誤解していたもんだった。
キャラが長生きしてくれてて、
どんどん知恵をつけていくのを目の当たりにして、
イヤらしいほどに賢い生き物であることを認識する事になった。
が、ヒメを連れてきて見ると、
やはり年齢を重ねたキャラに比べれれば
色々と 「 みるい所 」 があるのを感じた。
「 みるい 」 とは!
若い、柔らかい、未熟、これから育つ…
といたニュアンスを表現する静岡弁の中でも
最重要な語句の一つである。
これについては、また改めて。
で、ヒメはみるい。
4匹の中で最もみるい。
そう思ってちょっとみくびってしまっていたらしい。
ヒメにもヒメなりのネコぢえがある。
かなりある…
くれぐれもネコを侮ってはならないことを
再認識した。
ポール・ギャリコ著
「猫語の教科書」を読みなおしておこう…
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◇◆ 12月 10日 火曜 「 こねた @」 ◆◇
すずヒメがうちに来て2ヶ月になった。
正直な話、目新しい話題については
ネタ切れ気味になって来た。
日々平凡な暮らしをするのが
ネコにとって理想的な日常であるとすれば
いたしかたないといえばいたしかたない…
で、幾つか書き忘れてる事があるので
こねた集として紹介を。
◇ すずにすずをつけた。
前に家の中で何度かヒメ探しをした話を書いたが、
ネコというのが極めて無音で行動する生き物であるのは
多くの人々に知られている所である。
が、何となくあのヘンに居るらしい、くらいの気配は
こっちも感じていたい。
なので、鈴を付けた。
キャラも鈴付きの首輪をしており、
階段を降りて来たりコタツの中で目を覚まして起きだしたり
などの時、「キャラの音」として鈴がなる。
で、すずヒメにも鈴をつけた。
100均で鈴のついたキーホルダーを買ってきて
鈴だけ外し、すずヒメの首輪に装着した。
ヒメは始め気にしていたが、
というより、鈴にじゃれようとしていたが、
首のすぐ下の鈴でじゃれるのは困難がきわまり、
間もなく慣れた。
鈴でじゃれたいというなら、
じゃれる用の鈴をまた買ってきてあげよう。
キャラの鈴とヒメの鈴は微妙に音が違う。
なぁんとなく違いが耳で聞き分けられる様になった気もする。
◇ ヒメこたつ&ヒメベッド
この頃とても寒くなってきたし、
玄関じゃぁ寒いんじゃないかと心配してくれてる方も居ると思う。
確かに寒い。玄関だもの。
ヒメ用にペット用のコタツを買ってやろうかと思っていた。
が、ウチにもともとペットコタツがある事を思い出した。
もともとカメの為に買ったので、本来は爬虫類むけのしろものだが、
ヒメの為にも充分機能する。

( コタツの元の持ち主の“モラ”
カメの図鑑によると “ ヨツユビリクガメ ”
)
カメのモラだって今でも元気なのだが、
コタツについては最初からあまり気に入ってくれず、
コタツの上でほとんどじっとしていてくれる事も無く
よって、コタツは今まで使われずに仕舞い込まれていた。
白くて四角くて、爬虫類でもOKとなれば
防水もバッチリである。
ただ、固い。
なのでタオルを巻いてやったけど、
そうすると温かみの伝導が鈍る。
なので、280円の小さい座布団の上にコタツを置き、
タオルを1枚掛けて
周りをヒメフリースで囲んだ。
前にも出てきたヒメフリースであるが
どんなものであるかと言うと、ただ人間用のフリースのジャケットである。
鈴鹿の駐車場のゴミ箱にモロのそのまま捨ててあった。
のを、拾った。
ヒメを搭載して鈴鹿に着いて、
先に着いていた友人達と合流し、
ヒメについてどうしようかとみんなで思案していた時、
ふと見たらゴミ箱に。
全く無事な状態だったので
拾ってもらってしまって良いか迷ったくらいだった。
ゴミ箱からモノを拾うという行為の事よりそっちが気になった。
でも、ゴミ箱だもん。
友人達に 「いいよね、もらっちゃていいよね」
と、ムリに同意を求めた。
「いいさ」 と、みんな言ってくれた。
以来、静岡に帰宅してからも
ずっとヒメのフトンとして活用されている。
ところで、先日、300円でヒメフリースPartUを購入した。
子供服の特売で 「 300円より〜
」 のコーナーで。
これで交換して洗濯など、できるじゃん。
座布団、コタツ、ヒメフリースをヒメの巣としてセットしても
やはりまだ何か、寒そうにも見える。
で、ダンボール箱を曲線的に斜めにカットして
( 意味分かる?)
ヒメベッドを製作した。
ネコ用の「かまくら」の様なカタチのモノが
ペット用品として売られたりしているが、
機能的に似たようなものが出来あがった。
問題は、ヒメが気に入るかどうかだが、
普段ヒメが使ってるタオルやヒメフリースを居れたら
何の疑問も持たずにソコに座ってくれた。
たまにおもちゃを持ちこんであったりするのを見つけると
こっちも嬉しい。
◇ 左手のハゲ
ハレがひいてハゲが残ったアレはどうなったかというと、
ハレが完全にひいてまずヤケに平べっちゃい手首になってしまった。
ネコでも、多分イヌでも、きっとクマなんかでも、
毛がないと手のひらは人間のように
平べっちゃいものなのだろう。思ったより。
捕まえてよく見てみると、
人間でも手のひらを広げると
手の甲に薄くホネが浮かんで見えるのと同じように
ヒメの手の甲にもホネが浮かんできた。
細いな、ネコの指ホネは。
ヒメの手の甲をつまんで見ても
もう皮の感触しかない。
ハレ撲滅さる。
それで問題はちゃんと毛が生えてくるのか?というのが心配だったが、
まずまばらな感じでうっすらとウブ毛が生えてきた様に見え、
日に日に濃くなって
まだ、長さは、周りの毛には及ばないけど
とりあえず、皮膚はもう見えない。
ララのお腹も、
手術の為に、こちらはさらに大胆に
下腹部に広くつるつるゾーンが繰り広げられていたが、
こっちも大分毛が生えもどってきた。
剃ったり、禿げたりするとちゃんと生えてくるけど、
人間の頭の毛と違って、決まった長さになると
それ以上は伸びないのはナゼだろう。
でも、剃ったり禿げたりすると皮膚さえダメになってなければ
ちゃんと生えてくる。
それも、元の毛と同じ色の毛がちゃんと生えてくる。
DNAってのは細かい事までいちいちご苦労様である。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
日々の新しいネタは少なくなってきたが、
細かい事をこのように並べると
あと幾つかのこねたは無いこともない。
予告編として
◇ キャラとの微妙な距離感
「そもそも、ヒメの左手ハレハレ事件はいつどの様に起こったのか。」
◇ すずヒメ、ヒザネコへの道
「現実としてだっこがキライなネコの方が多いとしても、
やはり、だっこされて大人しくしてくれてるネコの方が
うれしいじゃないか」
などである。
これについてはまた後日。
本日は、この辺で。
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