『 ヒメ日記 1 』
( 2002、10/10 〜 10/23 )
2002年10月10日 午前3時半
上郷SAで妙になつっこいネコに出会ってしまった。
その後どうしてこんな事になってしまったのか、
とにかくこの猫は今、ウチにいる。
このネコについて、心配してくれている人も多いので、
このネコの近況の報告をしていきたいと思う。

◇◆ 序章 ◆◇
とにかく、まず「出会い」についてである。
最初の印象は何でこんなになついてくるのか?
そして次に感じたのが、
感動的なまでに汚れのないネコであること。
何と言っても、耳の中がまっちろ。
ニクキュウの隙間の毛もふわふわ。
ニクキュウそのものはコンクリ生活で多少頑丈になってるけど、
後、口の中を見たら歯もキラリ〜ンと、まっちろ。
アレだけ歯がキレイという事はかなり若いとも思われる。
そしてもう一つ、どめっちゃなつっこいということは
多分産まれながらのノラでなく、
人の家で産声をあげたのだろうと。
つまり捨てられたのだろうと。
しかも、わりかしごく最近に?
でも首輪は無かった。
上郷SAには他にも山ほどにウロウロしてるネコが居た。
が、自ら人に近づいてきてなーごなーごとなつっこくて
上記のような按配だったので、
これはホントにノラか?と疑わしくなり、
サービスエリアの管理人さんの部屋へ行ってみた。
ネコを抱いて。
で、「これはずっとここに居る猫ですか?」
と。したらば、「他にも宅さん居るし、良かったらつれてく?」
と。
かくしてこのネコはひとまず鈴鹿へ。
それにしてもなんでこの状況の中
ネコとかナンパしてるのだろう、自分はと。
考えても後の祭り。
その後、どうやって私のクルマに乗せ、
さらにその後鈴鹿でまる四日間どのように過ごしたかになど、
細かい事は後ほど改めて説明することにする。
少なくとも鈴鹿では可愛そうな状態ではあった。
一番の心配はトイレの事、あと水を飲んでいる所を誰も目撃しておらず、
ネコとしてアタリマエの「じゃれる」という行動も全く見られない。
ただ、食欲はあり、ストレスも多かったと思うが、
嘔吐、下痢などの症状も全く無かった。
体力的にも元気はあった。
いつも鈴鹿で会うスズカナカマの皆さんには
「ヒメ、ヒメ、」と呼ばれて可愛がられた。
通りすがりの人々もよくしゃがみこんで
「ヒメ」をなでてくれていた。
ネコを見たらなでたくなる人は
やはり世の中、思ったよりも沢山いるようだ。
本当は上郷で出会って、鈴鹿に来たので
「上郷 すず」
というのが正式な名前だが、
このさい「すずヒメ」、略して「ヒメ」で
一向に構わないと思う。
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◇◆ 10月14日 月曜 「 静岡着 」 ◆◇
鈴鹿で「また来年もここで会いましょう!」と、
スズカナカマのみんなと別れてから
国道23号線に入り、途中間違った所で曲がったり、
なぞしながら302号線を目指していた。
その間、コ一時間ほど
なおーん、なおーんと聞くも切ない声を
延々上げ続けていた「ヒメ」も
302号から東名阪に乗る頃には観念した様で
静かになって寝てしまっていた。
途中の休憩は上郷SAだけにした。
やはりここには寄っておこうと。
静岡に着いて、ネコを下ろすより前にまず
ガレージでちぎれんばかりにシッポを振る2匹の犬に
タダイマの挨拶をした。
それから、「ヒメ」はイヌに対して大丈夫かどうか、
だっこしてイヌを見せてみた。
というか、イヌにネコを見せてみた。どっちだ?
結果は最悪だった。
イヌもネコも大パニックになった。
が、流血したのは私のみだった。痛かった。
腕からアタマにまで駆け上り、頭のてっぺんまで引っ掻かれた。
「ヒメ」は飛び降りてから
大きな金魚がいる小さな池に片足を踏み外した後、
その池のフチで硬直した。
どうしようもない。
とにかく、フィンフィンと興奮しておねだり鳴きをするイヌ達を
私の部屋に押しこんで、さて「ヒメ」をどうするか。
とにかく、トイレの問題がでかい。
大きなケージがあったのでそこに新聞を丸めていれて、
とりあえず「ヒメ」はこの日はそこで寝てもらう事にした。
疲れているだろうし、食事は控えた方が良かったかもしれないけど、
逆に落ち着くかとも思い、試しにネコ缶をあげてみたら
ぺろりんと平らげてしまった。
イヌショックはでかかっただろうけど、
やはり食欲は全く落ちていない。
結構、大したタマかもしれない。
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◇◆ 10月14日 月曜 「 ひるま
」 ◆◇
なにしろ、朝四時に帰宅したのでとりあえず私も寝た。
イヌとネコもみんな寝た。
イヌ2匹(チョキ、ララ)は私の部屋のイヌのフトンで、
ネコは1匹(キャラ)は人間のフトンで
もう1匹(すずヒメ)はガレージのカゴの中の新聞紙にクルマって
寝ていた。
どう考えても1匹だけ不遇だ。
昼前に一回起きて、車の中を片付けた。
で、すずヒメには何とかしてイヌ達に慣れてもらいたく、
ただもう流血はゴメンなので、
カゴにいれたままヒメをイヌっちに近づけて見た。
反応は双方、全く同じ。
ヒメは「シャーーーっ!!!」つってシッポがタワシのように逆毛立ち、
イヌっちは両方がヒュインヒュインヒュインと超音波を発する。
だめだこりゃ。
ずっとカゴの中じゃあんまりなので、イヌから見えない場所に
ヒモを繋いでカゴの外に出してみた。
したらば、物置の裏の幅10センチ以下の隙間に潜りこんで
座り込んでしまった。
少なくともそこの方が落ち着くならまぁいいや。
今日の所はこの辺で妥協しておいてもらう事にした。
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◇◆ 10月14日 同じく月曜 「 よる 」 ◆◇
イヌを散歩につれてって、部屋に入れた後、
すずヒメを物置の裏からおびき出し、
ご飯をあげて、ガレージのもっと広い所に移した。
イヌは夜の間居ないから、
ララの方の犬小屋の足にヒモを繋いだ。
犬小屋の中なら毛布もあるし、
ヒモの長さで動ける範囲に、土の地面や草むらもあるから
トイレも出来るだろうと。
ララの水飲み用のタライも置いてあるし、
それにしてもかれこれ5日経って、
水を飲んでる所を見かけないのは
これいかに。
排尿は確認したけど、排便の痕跡が見られないのも
これいかに!!!
吐き気があったり、元気が無い様子もなく、
食欲だけはやはりちゃんとある。
というのも、これいかに…
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◇◆ 10月15日 火曜 「 二日目
」 ◆◇
朝、イヌをガレージに出す前にヒメをの様子を…
と思ったのに、朝、ガレージに出るのは
ララにとって毎日の喜びの中の大切な一つで、
どうしても私と一緒に出る!と言って聞かない。
実際、夜、私の部屋に入るのも大切な喜びの一つであるらしい。
ガレージと私の部屋の
どっちからどっちへ移るのも、何故かとても楽しい事らしい。
それはさておき、るんるんとガレージに出てきたララは、
自分の椅子の下にステキな気配を感じ取ってしまった。
すずヒメはララの椅子の下に潜りこんでいた。
すずヒメ対ララヒメ。
冗談じゃないし、ララを少し離れた所に繋いでから
すずヒメを引っ張り出し、
じゃぁやっぱここが良い?と、物置の裏に隠れさせ、
その間ハテナ顔で私の部屋で待っていたチョキも、ガレージへ出してやった。
とたんに物置ウラに何かが!何かが!
と主張するチョキの言い分を無視して
イヌっちにご飯をくれてやった。
イヌに見えない様にダンボールで影をこしらえてやって
ヒメにもご飯をあげた。
全員、快食。
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◇◆ 10月16日 水曜 「 樹上にひそむ影
」 ◆◇
今日もまたもや物置のウラに
日中ずっとたてこもるんじゃぁ可哀想だし、
犬はその辺にいつも居るもんだというのも
ヒメに解って欲しかった。
だから、少し明るい所に繋いでみた。
すると今度は、木に登ってしまった。
というより、木の中にもぐりこんでしまった。

結局、昼間の数時間は
霊長類の一種、あるいはコアラの様に、
樹上から1歩も降りてこないでやんの。
トイレが出来ないだろうと思って、
夕方になる前に引っ張りだして
やはり物置ウラへご案内した。
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◇◆ 10月16日 水曜 「なんと! 」 ◆◇
夕方、前日と同じように
チョキ・ララを部屋へ、ヒメをララの小屋へと移動した。
それから晩御飯を食べさせた後、ふと思った。
ネコ砂!?
鈴鹿に居る間もトイレについては悩みのタネだった。
植え込みの土の所などだったらトイレにするかと思ってつれてっても、
植え込みの奥へ奥へと潜って行こうとして
ヒモがからんで、うにゃぁ、みにゃぁ、と鳴き出す始末。だめじゃ。
実は一回鈴鹿で、夜にコートの中に入れて
顔だけエリのとこから出させてだっこしてたら、
そこで「ちー」ってやられた。
鈴鹿には温泉があって、
その時私はそこでお風呂に入ってきたばかりだった。
それはちとアタマにも来たけど、
その時までオシッコも出てなかったので、
アタマに来るよりもホッとした方が大きかった。
静岡に連れてきてからも、
ご飯は食べるけどトイレはどこでしてるのかよく分からなかった。
サービスエリアで暮らしてた頃はどうしてたのか?
ウチの周りのどこか土の地面の所でしてるのだろうけど、
フンは見当たらない。
これは、マジで便秘か!?
ノラ暮らしから紐付き生活になったストレスで。。。とか…
が、しかし、ふと思った。
最初に感じたのは
このなつっこさと清潔さから
あきらかに以前は人の家で飼われていたはずだということだった。
と、いうことは…ネコ砂?
試しに大きめのタライにキャラ用に沢山買ってあるネコ砂を入れて、
「すずヒメ」を入れてみた。
したらば!
もう、ごくアタリマエの様に普通にさくさくと砂を掘り、
まずオシッコ、してもう一度向きを変えてさくさく掘って、
続いて見事に排便してくれた。
下痢もしてないし、乾燥気味でもない、理想的なフンだった。
感動した。
と、あと、鈴鹿に居た頃からずーっとこういうトイレが
欲しかったのだろうと思うと、
なんでそこに気づかなかったのか、申し訳無く思った。
さらにその後がもう。
よっぽどすっきり気持ち良くなったのか、
やたらめったらご機嫌になり、
にゃう〜、みゃい〜とじゃれまくる。
あっちにすりすり、こっちにすりすり、ついでにララ小屋で爪トギ。
もう一つ、
トイレの後にちゃぴちゃぴちゃぴ、と水を飲んだ。
ララの水入れから飲んだ。
これでかなりウチで暮らす為に必須であった条件が
クリアになってきた。
後は、チョキ・ララと一緒に過ごせる様になってくれると
もういう事はないんだけど、これはある意味不可能ぽい。
すずヒメがチョキ・ララに慣れるのより、
チョキ・ララがすずヒメを見て興奮しなくなる事の方が絶望的。
とはいえ、トイレ問題が解決した
なんともめでたいことだ。
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◇◆ 10月18日 金 「 ついに
」 ◆◇
じゃれた
上郷すず、初じゃれ。
じゃれるというのはすりり、すりりしてくるのじゃなくて、
いわゆるねこじゃらし。
何らかの獲物もどきに心奪われてしまい、
ころげまわり、構え、飛びつき、という
アレである。
トイレと水飲みをしない(目撃できない)心配の他に、
「この子ってじゃれないよね」というのも不思議の一つだった。
ヒモの端っこなどをチラチラ見せてもあまり興味を持たず、
ネコのネコたる、あの前足をちゃちゃちゃ!とやるやつ、
を、やらない。
が、ウチに来て、トイレ、水飲み、爪トギと、
ネコならしなきゃオカシなことを一つづつクリアして来たので、


もしや、そろそろじゃれるのもやるのでは、と。
で、座布団とかシーツの下から
ボールペンくらいの細いものをちらつかせて興味を引く技をやってみた。
今まで、ウチにいたネコを含め、
余所のネコでも、これを試して引っかからなかったネコはいなかった。
さて、すずは?
なんと、ついに、じゃれた。
ボールペンがもぞもぞ動くシーツの奥に
両手を突っ込んできた。
では、第2弾。
ニワトリの羽があったので、
(何故かあるのだった。昔飼ってたオンドリの尾羽)
古くなったサイバシにセロテープで貼っつけて、
理想的なねこじゃらしツールの完成。
モノの見事に釣れた。

ただ、あまりムキになるタイプではないらしい。
わりとすぐ「落ち着かねば」と目をそらし、
その内にまもなく眠くなるらしい。
じゃれるのも飛びついてくるなど、運動量の多い動きを
つとめて省略しようとする。
じゃれながらどうも寝転び態勢に持って行きがち。
その内にちゃちゃちゃと出してくる手が次第にちゃ、ちゃ…ちゃ……
と、鈍くなり、何故かそのまま睡眠に入ってしまったり。
すごくものぐさな性格の様だ。
このままじゃ太っちゃう。
サービスエリアみたいに広々と走れる環境ではないし。
と、思って、
体重を計って見た。
もうちょっと重いと思ったのに、3キロしかない。
これは軽い。
高齢のキャラだって、
若い頃は4キロ台で、標準より少し軽い方だった。
歳をとって、この前は3.8キロくらいになってたけど、
若いすずヒメがこれより軽いなんて、どうだろう。
食欲はあるわけだから、
少しずつ一辺に多過ぎない様にちゃんと食べさせてれば
大きくなって行くとは思うけど。
なでたり抱っこしたりした感じでは、
小柄ではあるけどホネがごつごつ手触りで分かったり
見た目に目立つわけじゃない。
あるいはまだ完成されたサイズで無いくらいの
若ネコなのかもしれない。
ところで、トイレ問題が解決したので
部屋の中での睡眠が可能になり、
昼間は私の部屋で、

イヌが入ってくる夜の間は
玄関にこしらえてやったヒメ・ベッドで
寝かせてやるようにした。

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◇◆ 10月19日 土曜 「 つきささる、キャラの視線
」 ◆◇
トイレ用のスコップを、
いちいちキャラのトイレから借りてきたりしてたので、
ヒメ用のを買おうと、ペット用品店へ行ってきた。
したらば、ネコのおもちゃもよりどりみどりあった。
ほとんどとても安価であったが、
中でも抜群に安かったのが
ピンポン玉をカラフルにしたような小さいボールに
さらにカラフルな鳥の羽がついたヤツが、
2 こ、100円!であった。
買ってきた。
こいつに髪の毛用のゴムヒモをつけて
これもまた古いサイバシの先につけて、
ヒメじゃらしツールPartUよ。
見事にじゃれたよ、今日も。

ところで、玄関のヒメ寝室に移動中
とうとうキャラに見つかっててしまった。
ヒメの身体検査などが
現在すぐに出来ない状態で、
元気ではあるが、何かの病気を持っていない補償は無し、
さらに、ヒメが病気を持っていないとしても
キャラの性格から、ヒメを快く受け入れるはずがないことも
よくわかっていた。
ので、極力キャラには会わない様に配慮していた。
が、見つかった。
お互いに直接に触れ合わない様に気をつけて
キャラとヒメの目があっちゃった状態をしばしキープ。
にらみ合いというよりは、見詰め合いという感じではあったが、
しばらくして、キャラの方が「シャーッ!!!」と言った。
ハイハイハイハイと、速やかにキャラの前から立ち去った。
そう言えば、ヒメが来て以来、
キャラは私に対してヤケにイタイ視線をむけてくる。
何かとにらまれる。
ところで、2 こ 100円 のヤツ、
せっかく2 こあるから、1 こキャラに上げようと思ったのに、
彼は1回匂いをかいだっきり、
その後全く興味を示してはくれなかった。
「バカにすんな」 という顔をされてしまった。

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◇◆ 10月20日 日曜 「 ズに乗ってきた
」 ◆◇
この家での生活もだんだんパターンが固定されてきた。
今朝も元気に食事はぺろりん。
昼間は私の部屋でずーっと寝てたらしいが、
夕方までにトイレしてた。大小両方。
夕方起きて、夕ご飯。やはりノンストップぺろりん。
ねこじゃらしツールで運動。
やはり割とすぐ飽きて、またその場で眠り出す。
昼間ずっと寝てたからか、こんどは間もなく起き出して
みにゃぁむにゃぁと甘え出す。
構って欲しいようなことをヤケに訴える様になってきた。
もっと食べたいみたいな事を言ってる様子。
ネコ用のおやつをしまってある引き出しの場所を覚えて
そこをひっかいたり、ほお擦りしたりしてねだる。
でも幾らなんでも欲しいだけやったらどこまで食べるか分からん。
絶対太る。その前にお腹壊す。
おやつを少しだけ食べさせて後は夜中までしばし待て、と。
少しかまったけど、 ずーっと相手してるわけにもいかず、
部屋の中を少し好きなように歩かせて、
TVのウラの二〇三高地へ侵入しようとしたので撤去。
そのうちほっといたらフテ寝。
11時頃、玄関の寝場所へ。
ご飯の今日の分の残りを食べさして寝かそうとすると、
昨日までは素直に寝たのに、今日はみぃみぃと甘える。
ここでの暮らしに慣れてきたと共に、
ヒメなりの主張が強めになってきた模様。
あんまり好きな様にはさせてやれないけど、
なじんできたらしいのはよかったけど、
ちょっと新たなる問題の発生かもしれなくも無し。
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◇◆ 10月 23日 水曜 「3分割 」 ◆◇
一昨日、昨日、今日あたり、
ご飯の後とか、寝て起きた時とか、
何やらみゃーう、なーう、と甘え声を過剰に連発。
ゴロゴロゴロゴロと、ノド鳴らしながら。
出来るだけかまってあげてるけど、時間的にムリもあり、
ちょっと寂しい思いをさせてしまってるかもしれない。
で、このゴロゴロ。
キャラの場合は、ヒザに抱っこしてても聞こえはこない。
ノドに手を当てると、ゴロゴロの響きを感じる程度だった。
直に耳くっつければゴロゴロ聞こえるかもしれないけど。
が、ヒメは1メートル程離れてても聞こえるくらいゴロゴロ言う。
昔キャラと一緒にいた黒猫シャドウも
けっこう甘えんぼなネコだったけど
離れた所からゴロゴロ聞こえる事は無かった。
ネコも1匹ずつ、随分違うもんだ。
イヌは、チョキ・ララの二匹は我が家では5匹目、6匹目のイヌだけど、
他にもお友達のイヌなどを思い出して見ても、
1匹ずつの違いって、とても分かりやすかったけど、
私自身が、イヌ歴に比べ、ネコ歴の方が浅いので、
ネコの個性というのをちゃんと認識しておらず、
実際、ウチの中で暮らし始めたネコとして3匹目であるヒメは
何か、凄く変わったネコに思えてくる。
それでも、今まで聞いてきた余所のネコ情報を
冷静に思い出すと、ヒメの方がネコらしく、
キャラがちょっと変わリ者なのかもしれないと思われるフシもある。
にしても、キャラはとにかく、先週辺りから
私に対して抗議の眼差しがとんがってる。
キャラの生活圏内は1箇所もヒメによって侵害されては居ないのに、
普段、自分が立ち寄らない範囲でもヨソモノらしきのが
自分の大切な縄張りの周辺に出没している気配だけで、
キャラはどうも不機嫌である。
ヒメがキャラにとって何らかのストレスになる事は
全力で防いでいるつもりだし、
キャラがヒメが来てから食欲が無くなったりなぞの様子を
見せてるわけでもないので、
健康に影響を及ぼしては居ないと思うけど、
とにかくご機嫌は損ねてしまっている。
ヒメの方はあの白い兄ちゃんについてどう思っているのか、
感想が分からない。
以前からキャラは自分以外のネコとイヌが
全て大嫌いのようであった。
それでも、シャドウが急死した時は
その後、急に以前より甘えるようになったけど。
キャラが甘えるなんて、それまでほとんど考えられない事だった。
とにかくこれで、
キャラはヒメが好きではないらしく、
ヒメはチョキ・ララが大っ嫌いであるのがわかり、
キャラもチョキとララは大嫌いなので
キャラ、チョキ・ララ、ヒメはそれぞれ完全に隔絶して
暮らしてもらわなくてはならないという事になった。
( チョキ・ララの方は、キャラにもヒメにも側に着て欲しいと
強く望んでいるのは明かであるが
)
という事情を、ヒメもそろそろ感じ取っているのかもしれない。
一番新入りの自分が、どうもないがしろにされていると、
徐々に気づき始めてしまっているかもしれない。
でも、基本的には大変いい子で、
乗ってはいけない物にのったり、
引っ掻いてはいけないもので爪トギをしようとした時
「コラ、ヒメ!だめでしょ!」 というと、すぐやめる。
キャラもやめはするけど、
その後ぷんぷん怒って目を合わせずにあっちへ行く。
ヒメはゴメンなさい…という顔をして、シュンとする。
そう、このネコは結構すぐにしょげる。スネて寝る。
ネコでよく困るようないたずらもほとんどしない。
大人しいし、凄く飼いやすいネコなのに、
なんで捨てられてたんだろう。
捨てられたという確証はないけど、
こんなのがサービスエリアにウロウロしてたなんて、
やっぱり何かヘンだ。
ともかくご飯やトイレは申し分無く健康な様子で、
ネコじゃれもじゃらす方の私が少しこつを覚えてきて
毎日何度か運動と気晴らし(ヒメの)の為に
ねこじゃらしタイムを設けている。
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