きらりんきらりん


『 ヒメ日記 6 』




◇◆ 2月 22日 土曜 「 ねこ ニャンニャンニャン 」 ◆◇

本日は 『 ネコの日 』 だそうだ。

ヒメの第2弾発情期は現在進行中で
ちょっと前回より長い感じがする。

本格的に
マタ来たーーーーーーー
というのが明かな様子だったのは
バレンタインデーの事だったので
ソコをスタートとして、去年の暮れと同じ位の日数がかかるとすると
ホントは昨日か今日には
そろそろ納まってきても良いはずなのに

今日も、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、
ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、
ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、ぉわ〜ぉン、

と。

夜中がタマンナイ事になるので
現在は今度は洗面所が夜の寝床という事になっている。

ここが夜中に鳴かれても
一番 声がが外に漏れない所であり、
ネコには良さそうなマドもある。

電源もあるからすずヒメ様のコタツも使える。

したらば、数日前の事、
しっかりドアを閉めたはずなのに
すずヒメが洗面所の外に出てたのが目撃されたと!!!

オカシイなと思ってもう一度洗面所に戻して
もう一度ちゃんとドアを閉めたのに
やはり自分で開けて外に出ていたと!!!

ついに、取っ手に飛びかかって
ドアを開けられるネコが我が家にも誕生か!?!?

が、実際に開けている所はまだ誰も見ていない。
それに、現在それを喜んでる場合でもない。

洗面所はその奥にお風呂場もあって
内側からカギがかかるようになっている。トイレのように。
外側からでもコインなどでカギはかけられるので
夜中の間はドアをロックしておく事にした。

それでもドアを開けてる所、見てみたい。

所で、大好評!入会者激増中の
『 すずヒメ・ミファ講座 』 に
新しく中級編、上級編 が増設された。

中級は ミファからミレ#へのレベルアップ。
語尾上げで「ねぇ、ねぇ」な感じから
シビレ切らした様に「ねえってば!!」のニュアンスで。

上級はこれにさらに都はるみかチータのように
ウナリ節を加える。

ミレ#の前にシンコペーションでレ#を微妙に入れる。

ぉ(レ#)わ〜(ミ)ぉン(レ#)である。
わ〜(ミ)の所でウナる。

そしてノドが枯れてもあくまでも繰り返す。

ヒメの声も五日くらい前から
すっかりガラガラ声である。






◇◆ 3月 9日 日曜 「 ソレカラ! ソシテ! 遂に ! 」 ◆◇

まず、前回の日記の翌日、23日 日曜、
ヒメは何となく静かになったような感じがした。

さらに翌日、24日 月曜、
本格的にシ〜ン…としてきた。

終わった様だ。ヤレヤレだ。
コレを何としても最後にしよう。

次の週の水曜日、HIll’s c/d の買い足しのついでに
避妊手術の予約をしてきた。

発情期の最中は、周りの人間やネコが
ヒメのウルサさに参ってしまう以上に
やはり当事者が最もシンドイであろう事は言うまでもない。

ネコなのに、普段よりゆっくり眠っている時間が少ないし、
むやみやたらとあちこちをウロウロウロウロ歩きまわるし。
そして、例のウタを絶唱。

ココロなしか痩せた様に見えた。
ゴハンはよく食べているのに。

ちょっと気になって体重を量ってみた。
ヘルスメーターにヒメと自分が同乗。
それから、自分一人分を測って引き算。

とんでもない事が分かった。

ヒメの体重ははそんなに減ってはいなかった。
ワタシの方の体重が、ヒサンな数値になっていた。

さて、前回の時と同じように、
発情が終わって数日は くたびれ果てた様に
いくらネコだからって…と思うほどよく眠っていた。

ヒメの避妊手術の日程は
3月5日の水曜、
ひと晩入院して翌日の3月6日に退院
ということになった。

昨年の秋にララが手術した時と全く同じ日程である。

手術の前日の夜からは食事を抜くと言うのも同様で、
ただ、これに関してはララの時よりヤッカイだった。

( これは、麻酔をかけた時の事故を防止する為
とのことである。
胃にモノが入っているとかなりの吐き気を催すらしい。)

チョキとララのイヌ組は
主に朝ゴハンをしっかり食べさせて、
夜はちょっとしたおやつ程度をあげるのが日常的になっていた。

何かのイヌ情報で、食事は一日一回の方が
イヌの健康にはよいというのを聞いて、
試しにそのようにしてみたら
特に、時々お腹を壊していたララの方が
ほとんど毎日快調になった。

そういうわけで、ララにひと晩何も食べさせないというのは
それほどのオオゴトではなかった。

なにより、イヌっちは
「 喰うな!」 と言えばひたすらに我慢することが出来る。

それが出来ないのがネコだ。
出来る猫が居たら逆にブキミだ。

その日が来るまで
どうやってヒメをひと晩 絶食させるか、
うっかり盗み食いをさせない様に細心の注意を払うには、
と、色々計画を練った。

結局、夜中の間は
「 レ#ミ〜レ#」 の唄 の防音の為に施した手段と同じように
洗面所に閉じ込める事にした。

が、その閉じ込められる時間になるまでの間は
そりゃぁサンザンな事であった。

やっとかすれ声も治ってきたヒメが
渾身の悲哀の表現で
ごはん〜…ごはん〜…ごはん〜…
と、ほとんど日本語に聞こえるほどアキラカに
ねだりまくり攻撃の炸裂。

今日だけだから、今日だけだからと
何度も言い聞かせてなだめすかした。

そして、あくる日。
ついに、ヒメがオンナを捨てる日がやってきた。

といっても、この日は午前中にヒメを獣医さんに連れてって
そいじゃ、アシタね、バイバイ、つって帰ってくるだけである。

午後、獣医さんから電話があって
「 すずちゃんの手術、無事に終わりました 」
という報告を頂いた。

翌日の夕方、迎えに行った。

ララの時と同じように
背中にこれでもかとヒモがバッテン型に交差してる
ある意味おしゃれな感じのサラシの装いのヒメが現われた。

ララの時は、こっちのイヌの彼女は
この「背中バッテンさらしルック」がいたく気に入っていた様で
嬉しげにすら見えた。

ノリタンタンによると、
我が家の横を通りかかった時、ララはノリタンタンに
このサラシ姿を自慢げに見せてくれたそうである。

ね、ね、こっち見て♪、と右側を、
こっちもこっちも見て♪、と左側を、
あとこっちもね♪、と見かえり美人ポーズで後ろ側を
モデルの様に。

動いてたら2〜3日で取れてしまうかもしれませんが
と言われたサラシをララは7日間 着ていた。

さて、ネコの彼女の方はどうかというと、
以前、ラッパカラーを付けた時のハナシをしたが
かなり似通った結果になった。

ララはOKだったのが、ヒメはダメだった
という点でも非常に類似していた。

特に後ろ足が気になるらしく、
ヘンな歩き方だった。

トイレでは深刻なホドに不便そうだったので
もう「エイ!」とばかりに
その日のウチにサラシは取ってしまった。

退院してきたその日は特に調子悪そうで
しょぼ〜い雰囲気であったのは
これはララと共通していた。

それでもヒメは
前日の手術後から迎えに行くまでの間には
獣医さんでもゴハンはちゃんと食べていたらしい。

しょぼく見えてもとにかくこの食欲というのは
何より安心できる要素である。

ウチに戻ってきてからも
夜のゴハンはちゃんと食べてくれた。

この食事については
退院した日は通常の50%、
次の日に70%、さらに次の日には90%と言う様に
控えめな量から徐々に普段の量に戻して行く様に
と言われていた。

実際、体力の回復具合もこのパーセンテージに
沿っていた様に思う。

動き回り方については、
数時間眠ってから目が覚めると
少し散歩がしたくなったようで
自分で階段を昇っていったりはした。

が、降りる方がやけに慎重だった。

人間でも階段や坂は
昇る時と降りる時は違う筋肉を使ってるのは
筋肉痛だったり、ヒザや足首を痛めてる時などに
ほー、なるほどー、と気がついたするが、

ネコが階段を昇ったり降りたりする時も
使う筋肉や動かすホネが違うんだろう、きっと。

降りるのは痛いんだろう。

「 痛い 」 という言葉だけは
イヌやネコや出来れば鳥やカメや金魚にも
何とかしゃべってもらえないもんだろうか。

と、常々思う。

ララの前例のおかげで
相当に辛そうに見えても
数日後にはちゃんと治るというのが
リクツだけでなく、イメージとして理解できるのが
責めてものことだ。

そういえば、手術後もうひとつ気になった事がある。
ヤケにソプラノで鳴くのである。

「 ミファ 」 「 レ#ミ〜レ# 」 より
1オクターブ上の音域で、「みう?」と言う。

迎えに行って再会イッパツ目で そう鳴いた。
ナンダその声は!と思った。

術後で力が入らなくてこのような鳴き方なのか
とも思ったが、
あれから数日、ヒメは今でもこの技を使いつづけている。

現在、まださすがに絶好調!という訳ではないが、
日に日に精気が蘇ってきているのがわかる。

出来ればこの術後の回復から先は
もう出来るだけ 何事もなく、
ひたすら平穏な日々が訪れてくれればよいのだけど
なぁ。

と、天に祈りを捧げる今日この頃である。






( 以降、準備中 です。)











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