『ある春の命の物語 第3章』





2002.4.11〜12 ( 金〜土 )


・リフォームが始まって約10日が過ぎた。
4.10にはまだ留守がちだったツバメハウスに、
4.12には1羽が深くお腹を沈めてはまりこんでいる。




タマゴを抱っこし始めた!?
間違いない!!


・桜は今年はとっくに葉っぱになってしまった。
つまり、それくらい既に世の中は暖かい。

の、せいか、
タマゴを抱いていたハズの恐らくママツバメであろうそのツバメは、
結構しばしばお出かけしてしまう。

留守の時もある、となると、ふつふつと、ある欲望が。


「タマゴがホントにあるかどうか、確かめたい!!」

さらに、

「ホントにあったとして、だったら幾つあるのか知りたい!!!」

つーか、

「タマゴ、見たいーーーーー!!!!!」

そして、よからぬたくらみが頭の中をかけめぐる。

キャタツ!!

ママツバメが今、留守だ!今だ!!

キャタツをひっかかえて巣の下に素早くセット、
素早く昇り、さっと覗きこむ。

不可。

巣のフチと天井の隙間がせまくってせまくって
中が覗けない。

ちっ。

一旦諦める。

(注!!!: この頃、身近で見られるツバメの子育てに浮かれていて
かなり無謀な観察の仕方をしておりました。
「キャタツ」に昇って覗き込むといったヤリ方は決してオススメ致しません。

もちろん、キャタツの上から間近で観察しても、あんまり動じないツバメもおりますし、
この様な方法をとったというのに、ここで紹介するツバメはそのまま子育てを続けてくれました。

ただ、ツバメにはかなり考え方感じ方にも個体差があるようなので、
こういった観察の仕方をしたらサッサと違うところに巣を作り直してしまうツバメも
いるであろう事は否定できません。

ツバメの巣を見つけた方、ご自宅にツバメが巣を作ってくれたという方は
出来ればこういった方法はマネをしないようお願いしておきたいと思います。)

さらによからぬたくらみと「タマゴ見たいー」の欲望は暴走していく。
「ハンドミラーだ!!」


↑こういうの。



これを手ごろな棒にガムテープで貼り付ける。
←こんなのが出来あがる。


この特殊兵器を「ツバメミラー」と名づける。そして、これをもちいて、

こうやって見る→


したらば!!!!




!!!!!!!!!!!!!!!!

1こ、2こ、3こ……6こ!!!
白っぽい卵に細かいゴマダラの模様。

大きさ、約2cmほど。

ちんまい。

いつの間に6個も?
(後に産卵についてわかった事があった。『第12章 』参照。)



・大体、鳥のタマゴは産卵からどれくらいで孵化するもんなのか、
なんとなく、2〜3週間だったような。

金魚は静岡の気温だと2〜4日、メダカが5〜7日、
鈴虫、カマキリは、卵で越冬するので数ヶ月。

そしてツバメは?

こうして、物語は第4章へ突入してゆくのであった。



つづく


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