『ある春の命の物語 第5章』




2002.5.1 ( 水曜 )
孵化から5目

・ツバメ・ベイビーズは明かに育っている。
が、まだ下から見上げた視野では中がどんな風かは全然見えない。

・ママツバメ、パパツバメはほとんど留守。
あっちこっち飛びまわって子供の食事を確保する事に奔走。



2002.5.3〜4 (金〜土 )
孵化から7〜8目

・5.3には巣のフチからねずみ色のフワフワーとした物がうっすら見える様になっていた。

が、タマに顔が見えるかな、という程度。



それが、次の5.4になると、

顔を出してる。

・ツバメの子は影に反応して「ちーちー!」と騒ぐというのを聞いた事があるけど、
この頃はキャタツに昇って手をかざして見ても何の反応もなし。


そーっと指の先でほっぺたをなでてみた。
したら、ネコみたいにほっぺたをこっちに向けた。

鳥の手触りって、鳥の手触りって、ファンタジー。

そんな事をしていると、ちょうどどちらかの親が帰ってきてしまった。

見つかってしまった!

あわててキャタツを降りて、キャタツ撤去。

にらまれた。

・退散しつつも、オトナツバメの容姿を観察。
改めて、美しい。

脚、細い。つまよう枝より、ヘタすると、細い。


2002.5.7 (火曜 )
孵化から11目

・とうとう始まった。
より一層、絵に描いたような育ち盛りの様相。

何かの影に
「ちゃーちゃーちゃーちゃーちゃー!!!」
と大騒ぎで全員で口をあける、お馴染みの光景がついに!

キーホルダーを投げても、


「ちゃーちゃーちゃーちゃーちゃーちゃーちゃー!!!!!」
と。けたたましい事。

3日前には光を感じる事が出来なかったのに。

・どんな顔になったかな、と、キャタツ。
(キャタツを持ち出すような観察の仕方は
決してオススメいたしません。)


・ぎゃーー!!目が開いてるーー!!!
爆撃めんこいめんこいよう!!!!!

そして、これくらいの状態でやっと改めて何羽いるのかを確認。
6羽ちゃんと居る。

何より嬉しい事だ。

さぁ。この後はいかなる展開に?
それは第6章へ続くのである。



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