『 ある春の命の物語 第16章 』
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今年、2003年も3月が来た。
3月である。
3月もそろそろ終盤である。
昨年、この物語の主役となったツバメの家族が現われたのは
(少なくとも最初に確認したのは)
3月30日 土曜の事であった。
となると、今年もソロソロではあるまいか!?
そう思うとだんだんソワソワとした気分になってきた。
そこでふと
昨年の間にツバメのことを色々と調べていて見つけたHPを訪問してみた。

『 つ・ば・め〜る 』 管理人 : みどら〜さん
すると!!!
既に 「 今年もツバメが帰ってきました!」
という報告をされてる方が
とっくに何件かあったりなんかして!!!!!!!
三重や岐阜の方にはもうかえって来ているらしい。
ココはまだである。
というより、三重や岐阜に帰ってきているならば
ココらへんも、ぼう秒読み段階であろう。
3月 22日 土曜 (2003の)
午後に街中のある場所を見に出かけてみた。
昨年の夏に異常な数のツバメがいるのを見かけた場所である。
ドエライ数のツバメの巣がどっさりごっちゃりと大きな塊になっていて
(← ☆★)
すごいなぁト思ったもんだった。
そこならもしかしたら もう帰ってきているツバメを見つけられるかもしれない。
その辺りは一通ダラケでかなりクルクルとよけいな所をまわらされて
その場所の交差点に辿り着くと丁度よく赤信号になった。
クルマからツバメの巣のでっかい塊を眺めて見ると…
なんと!!!!!
チラリホラリとツバメが!!!!!
はやる心を静めて近くの100円パーキングに駐車して
もう一度ゆっくりじっくりその場所を見てみよう!!!と!!!!!
眺めていると確かにまた一羽、また一羽と巣に飛びこんだり、
またどこかへ飛んでいったりするツバメがいた。
あぁやっぱり!静岡にも、もう帰ってきているツバメがいるんだなぁ…
ウチの近所も、もう来るんだろうな。いや、来てるかもしれないな…
と感慨深い気持ちになっている時、
ツバメの巣の大塊のある軒下のそのまた下の手すりに、
なにやら横断幕が。
「 静岡・市の鳥 ヒメアマツバメ * 日本最大のコロニーとして
全国に知られています 」
これは。
かなりのフカクである。
“アマツバメ”という名前がついてしまうと
これはツバメとは
かなり縁の遠い世界になるというのは何となく聞いた事があった。
(七間町の映画館が沢山あるあたりにある。
興味がある方は「七間町・ヒメアマツバメ 」
あるいは 「映写機 ヒメアマツバメ 」で
検索をどうぞ。面倒な方はコチラで。
『七ぶら・シネマ・ストリート』(管理人:望月信夫さん)より。(リンクは切れていたので削除しました)
「ヒメアマツバメ 」だけの検索はお勧めしません。これについては後ほど)
☆★の所に注目頂きたい。普通、一般的に知られているいわゆる「ツバメ」は
こんな、大カタマリ!な巣を作るかい? 作らない。
コレに気がついた後でもう一度 一羽戻ってきたのを動体視力の限界で見つめてみると
腰の部分が白かった。
ツバメは背面は真っ黒である。
静岡市の鳥が ヒメアマツバメというのは知っていた。
小学校の時に市役所に社会見学に行った時、
案内のおじちゃん(おじいちゃん気味な)がニコニコ丁寧に教えてくれたのを覚えている。
が、お年のせいか「ヒメアマツバメ」 が「ムニャムニャツバメ」に聞こえて
無理矢理なにか正しそうな名前に子供の脳みそなりに必至で変換して
「犬山ツバメ」 だと思うことにしたのだった。
これが、正しくは 「 ヒメアマツバメ 」 である事に気づくまでに十数年の年月を要した。
がっかりではない。これは、我が静岡市の鳥である。
ヒメアマツバメはもう巣作りにかかっている、という事は分かった。
でもなにかがシャクに障ったので帰宅してから数時間かかって
ヒメアマツバメの検索にかかった。
Gooooooooooooooooooooooooooooooooooogle で
「ヒメアマツバメ」で検索したら35ページというふざけた量になた。
横断幕に「全国に知られています 」なんて誇らしげに書いてあったワリに
20〜30ページ目にしてやっとこの七間町のコロニーの話を見つけた。
ヒメアマツバメは留鳥で、暖かい地方なら年中見られるらしい。
飛んでる姿では確かにツバメと見間違えるけど、
先ほども触れた様に分類学的には縁の遠い種類である事が改めて分かった。
「スズメ目 ツバメ科 ツバメ 」 であり、
「アマツバメ目 アマツバメ科 ヒメアマツバメ」
である。
大量の検索結果が出たのは鳥の観察記録を載せた
様々な研究機関や個人のサイトや、
鳥の図鑑のページがことごとくひっかっかってしまったからである。
「ヒメアマツバメは昭和42年に静岡市で繁殖しているのが全国で初めて見つかった」
とのことであるが、これは上記にある七間町のコロニーの事だったようである。
腰が白いというのはツバメとの大きな違いであり、
他に、お腹が真っ黒であることや、さらに究極のチガイとして
燕尾が無い!!!のがヒメアマツバメである・・・
さて、思わぬ展開で 自分が暮らしている市の鳥について
妙な知識を得る事が出来たが、
そろそろここは
もとの 「 スズメ目 ツバメ科 ツバメ」の話に戻る事にしよう。
この話を続けるにあたって、
昨年のツバメの観察の仕方について、
どう考えても無茶苦茶なやり方だった事を
ここで反省しておきたいと思います。
あるサイトによるとツバメミラーはOKであるようですが、
キャタツに載って覗きこんだり、ヒナにちょっかい出したりというのは
とんでもない事であったと思っております。
実際には私がこのような暴挙を犯していても
ツバメの親達はしっかりと子育てを続けてくれてはいましたが、
これはたまたまこの固体が堂々とした性格だっただけかもしれません。
ただ、私がこの様に脅かしていた為に
巣立った後は別の場所にさっさと引きこもってしまった可能性もあり、
さらにこの同じ巣にツバメはもう帰って来ないかもしれない可能性も
あります。
わざわざ人の目の届く所で子育てをするという意味では
他に類の無いとてつもなく特殊な野鳥である事は確かでありますが、
今年は去年のようなずうずうしい事は決してするまいと心に決めています。
これをごらん頂いている方にも
くれぐれもキャタツだけはマネしないようにどうかお願いいたします。
あんまり近くからマジマジと見つめ続けるのも控えた方が良いかと思います。
通りすがりにチラっとね。
じゃなかったら双眼鏡!ですね。
ズーム機能のかるカメラでも結構イケルかも、ね。
昨年出会ったあるサイトで大変勉強になったことがありました。
ぜひ皆さんにも御覧になって頂きたいので
ココに紹介しておきたいと思います。
どうか一度いらしてみて下さい。

『 すずめっ子クラブ』の『ちょんの字の主張』 管理人:RITZさん
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昨年のあまりに乱暴な観察方法についての反省もあって、
今年はあの
の巣にはツバメが戻ってきてくれないかもしれないという懸念もあった。
果たして2003年もあの
の巣にツバメは戻ってきてくれるのだろうか。
それについては『 第17章 』 でどうぞ。